生成AIに対するマーケターの意識調査結果

Web広告メディア「キーマケLab(キーマケラボ)」を運営するベクトルデジタルは、事業会社に勤めているマーケティング部の管理職301名を対象に、「生成AIに対するマーケターの意識調査」を実施いたしましたので、その結果を発表いたします。

補足事項

データは小数点第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります

目次

調査結果(サマリー)

調査結果のサマリーですが、以下の通りです。

  • 生成AIの登場により、マーケターに求められるスキルに関して21.5%が「大きく変化した」、46.5%が「やや変化した」と回答
  • 生成AI時代において、今後3年以内にマーケターとして特に重要になると思うスキルとして挙げられたもののうち、最多は「生成AIツールを使いこなす技術力」で58.8%
    • 次点が「本質的な課題を特定する分析力」で43.9%、「データの真偽(ハルシネーションなど)を見極める判断力」で40.2%
  • 生成AI時代において、若手・中堅マーケターの育成にあたって、今後重視したい点として挙げられたもののうち、最多は「生成AIリテラシーの向上」で47.5%
    • 次点は「データ分析スキルの強化」で45.8%、「戦略的思考力の育成」で44.9%
"Summary slide showing the results of a marketer awareness survey about generative AI. Key points include changes in required skills due to generative AI, with 58.8% highlighting the importance of technical proficiency in AI tools and 43.9% emphasizing critical analysis of data reliability. Presented by キーマケLab."

調査サンプルの性別、年代について

調査サンプルの性別、年代については次のとおりです。

"Bar chart illustrating the distribution of respondents by gender and age group from a generative AI awareness survey. The chart shows male (blue) and female (purple) participants across age brackets: 20s, 30s, 40s, 50s, and 60+. Data collected from 301 marketers in corporate settings. Presented by キーマケLab."

Q1. 生成AIの登場により、マーケターに求められるスキルは変化したと感じますか

「生成AIの登場により、マーケターに求められるスキルは変化したと感じますか」という質問に対して、「大きく変化した」が21.5%、「やや変化した」が46.5%という結果に。

"Pie chart displaying survey responses to the question, 'Do you feel that the skills required of marketers have changed with the advent of generative AI?' Responses include 'Significantly changed' (21.6%), 'Somewhat changed' (46.5%), and other categories. Data collected from 301 marketers. Presented by キーマケLab."

約6割が、変化を体感している結果に

Q2.【「生成AIの登場により、マーケターに求められるスキルは変化したと感じますか」という質問に、「大きく変化した」「やや変化した」と回答した方に質問】具体的にどのような変化を感じていますか(複数回答)

「生成AIの登場により、マーケターに求められるスキルは変化したと感じますか」という質問に、「大きく変化した」「やや変化した」と回答した方のみに、「具体的にどのような変化を感じていますか(複数回答)」と質問した結果、最多は「データから本質的な課題を見抜く力が重要になった」で69.8%。次点が「生成AIに的確な指示を出せる力が重要になった」で58.5%。

"Bar chart showing specific changes marketers perceive in required skills due to generative AI. Key changes include 'Greater ability to identify critical issues from data' (69.8%), 'Precise directive skills with generative AI' (58.5%), and 'Pursuing fundamental value over efficiency' (41.0%). Data from 205 respondents, presented by キーマケLab."

Q3. お勤めの会社では、マーケティング業務において、AIを積極的に活用していますか

「お勤めの会社では、マーケティング業務において、AIを積極的に活用していますか」という質問に対して、「積極的に活用している」が18.9%、「やや活用している」が32.9%という結果に。

"Pie chart displaying responses to the question, 'Does your company actively utilize AI in marketing operations?' Responses include 'Actively utilizing' (18.9%), 'Somewhat utilizing' (32.9%), 'Not utilizing much' (26.9%), and 'Not utilizing at all' (17.6%). Data from 301 respondents, presented by キーマケLab."

Q4. 【「お勤めの会社では、マーケティング業務において、AIを積極的に活用していますか」という質問に対して「積極的に活用している」「やや活用している」と回答した方に質問】生成AIの活用によって、あなたの業務量はどのように変化しましたか

「お勤めの会社では、マーケティング業務において、AIを積極的に活用していますか」という質問に対して「積極的に活用している」「やや活用している」と回答した方に「生成AIの活用によって、あなたの業務量はどのように変化しましたか」と質問したところ、「大幅に減った」が4.6%、「やや減った」が42.9%という結果に。

"Pie chart showing responses to the question, 'How has your workload changed with the use of generative AI?' Key responses include 'Somewhat reduced' (42.9%), 'No change' (36.5%), and 'Significantly reduced' (4.6%). Data from 156 respondents, presented by キーマケLab."

Q5. 【「生成AIの活用によって、あなたの業務量はどのように変化しましたか」という質問に対して、「大幅に減った」「やや減った」と回答した方に質問】生成AIを活用したことで業務量が削減されたものを教えてください(複数回答)

「生成AIの活用によって、あなたの業務量はどのように変化しましたか」という質問に対して、「大幅に減った」「やや減った」と回答した方に、「生成AIを活用したことで業務量が削減されたものを教えてください(複数回答)」と質問したところ、最多は「競合分析レポートの作成」と「顧客データ分析」で60.8%、次点が「クリエイティブ制作(草案含む)」で56.8%。

"Bar chart showing tasks where workload has been reduced through the use of generative AI. Top tasks include 'Competitive analysis report creation' (60.8%), 'Customer data analysis' (60.8%), and 'Creative content creation' (56.8%). Data collected from 74 respondents, presented by キーマケLab."

Q6. 生成AI時代において、今後3年以内にマーケターとして特に重要になると思うスキルを教えてください(複数回答)

「生成AI時代において、今後3年以内にマーケターとして特に重要になると思うスキルを教えてください(複数回答)」という質問に対して、最多で「生成AIツールを使いこなす技術力」で58.8%、次点が「本質的な課題を特定する分析力」で43.9%、「データの真偽(ハルシネーションなど)を見極める判断力」で40.2%。

"Bar chart displaying skills deemed critical for marketers in the next three years during the generative AI era. Top skills include 'Technical proficiency in using generative AI tools' (58.8%), 'Analytical ability to identify core issues' (43.9%), and 'Judgment to determine data authenticity' (40.2%). Data from 301 respondents, presented by キーマケLab."

Q7. 生成AI時代において、若手・中堅マーケターの育成にあたって、今後重視したい点を具体的に教えてください(複数回答)

「生成AI時代において、若手・中堅マーケターの育成にあたって、今後重視したい点を具体的に教えてください(複数回答)」という質問に対して、最多は「生成AIリテラシーの向上」で47.5%、次点は「データ分析スキルの強化」で45.8%、「戦略的思考力の育成」で44.9%。

"Bar chart highlighting key focus areas for training young and mid-career marketers in the generative AI era. Top priorities include 'Improving AI literacy' (47.5%), 'Enhancing data analysis skills' (45.8%), and 'Developing strategic thinking' (44.9%). Data collected from 301 respondents, presented by キーマケLab."

Q8. 【「お勤めの会社では、マーケティング業務において、AIを積極的に活用していますか」という質問に対して「積極的に活用している」「やや活用している」と回答した方に質問】あなたのお勤めの会社のマーケティング部門では、生成AI導入後、具体的にどのような業務変更を行いましたか(複数回答)

「お勤めの会社では、マーケティング業務において、AIを積極的に活用していますか」という質問に対して「積極的に活用している」「やや活用している」と回答した方に、「あなたのお勤めの会社のマーケティング部門では、生成AI導入後、具体的にどのような業務変更を行いましたか(複数回答)」と質問したところ、最多は「より効率的なデータ分析の仕組み作り」で52.6%、次点は「定型作業の生成AI活用による自動化」で49.4%、「クリエイティブ制作プロセスの見直し」で34.6%。

"Bar chart detailing operational changes in marketing departments after the introduction of generative AI. Top changes include 'More efficient data analysis workflows' (52.6%), 'Automation of routine tasks using generative AI' (49.4%), and 'Revising creative production processes' (34.6%). Data from 156 respondents, presented by キーマケLab."

Q9. 生成AI時代において、今後3年以内にマーケティング部門で生成AIの活用を特に強化していきたい業務があれば、具体的に教えてください。(上位3つまで回答)

「生成AI時代において、今後3年以内にマーケティング部門で生成AIの活用を特に強化していきたい業務があれば、具体的に教えてください。(上位3つまで回答)」という質問に対して、最多は「顧客データの分析と予測」で47.2%、次点は「市場調査・競合分析」で39.5%、「コンテンツマーケティング(ブログ記事等の作成)」で28.9%。

"Bar chart showing areas where marketing departments aim to strengthen the use of generative AI within the next three years. Top areas include 'Customer data analysis and forecasting' (47.2%), 'Market research and competitor analysis' (39.5%), and 'Automation of marketing reports' (28.9%). Data from 301 respondents, presented by キーマケLab."

調査結果に対する株式会社スノードーム 室谷氏からのコメント

Q2のマーケターに求められるスキルの変化実感については、生成AI活用の過程で改めてこう感じさせられたかもしれないと思いました。

「あれ、このメルマガ制作のそもそもの目的ってなんだっけ?」「ChatGPTが出すアイデアは面白いけど、そもそも具体的に誰に向けたコンテンツにすべきだろうか」「バナー広告の訴求軸を洗い出すにも、商品のコアとなるベネフィットをもとにどう消費者の心を動かしたらよさそうかまで言語化できていなかった」と。

Q3の会社におけるマーケ業務へのAI活用状況については、もっと知りたいことが出てきました。今回の調査は管理職が対象でしたが、管理職自身の活用状況とマーケ部門の活用状況の相関関係です。管理職自身が有用性に気づいたら、号令を出して展開しているはずです。気になります。

ChatGPTのDeep Researchなどを活用して、調査や初稿作成における生産性向上効果を一度味わってしまうと、その効果をチーム内で共有せずにはいられなくなりますから。

生成AIは今後も進化を続けるでしょう。弊社自身も、変化に備えてワークフローを「疎結合」に維持すること、そして人間とAIの最高のチームワークを模索し続けたいです。お客様に喜んでもらうための最高のやり方・仕組みを求めて。

プロフィール

人材紹介会社で、全サービスのSEOとコンバージョン改善を統括。その後、SNSマーケティング支援会社のホットリンクに入社し、2022年に同社マーケティング本部長を務め、BtoBマーケティング・ブランディング等を統括。大手企業へのSNSコンサルティングも担当。2023年7月に株式会社スノードームを設立。戦略策定からWebプロモーションまで、一気通貫の伴走型マーケティング支援を行っている。

著書に『SNSマーケティング7つの鉄則』(日経BP 日本経済新聞出版)、『現場のプロが教える!BtoBマーケティングの基礎知識』(マイナビ出版)など。

1988年生まれ。北海道長万部町出身。


株式会社スノードーム
代表取締役
X @rmuroya

株式会社スノードーム

スノードームはデジタルの力を最大限に活用して、オンラインの認知・集客・新規顧客獲得・エンゲージメントの向上までサポートする「伴走型マーケティング支援」を提供しています。マーケティング支援事業と自社事業を通して、「日本発のグローバルブランドを続々と生み出す会社」となることを目指しています。

https://snowdome-inc.co.jp

調査概要

  • 調査名:生成AIに対するマーケターの意識調査結果
  • 調査対象:事業会社に勤めているマーケティング部の管理職301名
  • 調査期間:2024/12/12~12/20
  • 調査機関 :株式会社IDEATECH

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