生成AIツールをはじめ広告運用に役立つものを内製開発

先日キーマケLab で公開した調査結果「【調査結果】Web広告運用・制作の現場で生成AIツールを使用しているのは40%」の中では、Web 広告運用・制作に携わる方の4割が生成 AI ツールを業務の中で使用している旨が公開され、8つの Web メディアで取り上げていただくほか、X をはじめ SNS 上でも多くの方に反応をいただきました。

引用元:【調査結果】Web広告運用・制作の現場で生成AIツールを使用しているのは40%

生成 AI ツールに注目が集まる一方、たとえばChatGPTの場合、Web 版では入力した情報(プロンプト)が特定の設定を行っている環境下(履歴機能をオフにする)ではない場合、原則学習に利用されてしまうことから情報漏洩リスクなどが存在し、そのため自社専用の生成 AI ツールを用意するケースも珍しくなく、多くの企業で外製・内製問わずそういったものを用意するケースが増えています。

本日はベクトルデジタルで主に獲得を中心とした Web 広告や、Web 広告× PR領域を担当する株式会社キーワードマーケティングにて、内製で広告運用をサポートする生成 AI ツールをはじめ、さまざまな開発を手掛ける佐賀支社の副島 誠斗氏に行ったインタビューをお届けします。

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目次

入社経緯、入社半年で支社内の業務を脅威的に効率化させるに至るまで

エンジニア経験を経てキーワードマーケティングへ

川手

僕の中では副島さんって、気づいたらいつの間にか「広告運用に関するサポート系のツールやシステムを統括・管理する人」になっていたイメージなんですけど…

まず、簡単に入社経緯から聞いてもよろしいでしょうか。

副島

まずソフトウェアの会社で2-3年ほどプログラマーとして活動したのち、製造業の会社で働いていました。

3社目として、2018年9月キーワードマーケティングに中途入社しました。

Interviewee Mr. Soejima
川手

一番最初のソフトウェアの会社では、具体的にどのようなお仕事をされていたのですか?

副島

お医者さんが患者さんのデータを入力したりするシステム(病院向けの電子カルテ開発)や、病院に電子看板、「◯◯番の方、お入りください」みたいなやつってあるじゃないですか?

川手

あ〜ありますね!

意外と番号に規則性がなくて「あれ、次は俺ちゃうんかい〜」となったりするアレですよね(笑)

副島

はい(苦笑)

そういったもののシステム開発に携わっていました。

川手

そしてその後、製造業のお仕事に行かれるわけですね?

副島

はい、ただ体力的にしんどくてですね(笑)

またこれまでは、九州を転々とするような形で仕事をしていたということもあって「地元(佐賀)でゆっくり働きたいな」と考え転職活動をしていました。

そしてその中でキーワードマーケティング(佐賀支社)に出会いました。

当時佐賀で Web 広告関連の会社ってほぼなかったので「珍しいな」と思い、興味を持ってエントリーしました。

川手

それがちょうど5年前というわけですね。

入社して1年が経過し、「強み」を持つ領域に

川手

入社直後の業務内容はいかがでしたか?

副島

入社直後は技術系のタスクを専門に対応していたわけではなく、広告入稿や広告パフォーマンスレポートの作成などを行なっていました。

ただ次第に、支社内で問題が起こり始めたんです

川手

問題?

副島

当時、佐賀支社では業務全体に対してルーティン業務の工数がかなり多くなっていました。

川手

ルーティン業務が占める割合は、当時全体のどのぐらいでしたか?

副島

支社での業務全体のうち、8割ぐらいはルーティン業務をやっていました

ルーティン業務は、主にレポートの作成や日々の広告パフォーマンスのチェック関連業務になります。

そういったものの業務効率化ができないまま本社から巻き取っていたこともあり、例えばルーティン業務以外の業務を断らなければならかったり、結果的に慢性的なリソース不足状態に陥り残業が続いてしまったりといった事態になっていました。

川手

まず前提としてですが…

そもそも佐賀支社立ち上げ当初のコンセプトとしては「東京本社のルーティン業務をすべて巻き取る」というのがあったと記憶しています。

Interviewer Kawate
川手

まあ、それは成功したわけですね。

ただ単純に巻き取った結果、佐賀支社のリソースが逼迫してしまった。

そのため次の段階として「このルーティン業務はそもそも行う必要があるのか」「人力でやる必要があるのか」とかの見直しを行なっていく必要が出てきたわけですね。

副島

おっしゃる通りです。

もともと採用時にそういったこと(開発を交えた業務効率化)を視野に入れた話があり、その際には前々職での開発経験もあったので「できます」と伝えていました。

川手

つまり、もともとそういった意味で「強み(開発)」はあったわけですね?

副島

ありました。

入社して1年半ぐらいでルーティン業務自動化プロジェクトが立ち上がり、そこから「強み」を生かし、主導していくような立場になっていきました。

川手

理解しました、ありがとうございます。

また噂によると結構1人でプロジェクトを進めはじめたと聞いたんですが…

本当ですか?(笑)

副島

はい(笑)

もちろん他のメンバーのサポートもあってのことですが、当時開発ができる人間は自分しかいなかったので、自分主導で進めざるを得ず。

川手

このキーマケLab も今わりと自分がそんな感じなんで、気持ちめっちゃわかります(笑)

副島

でも「できるだろう」と自信はあったので、不思議ときつくはなかったんですよね。

Interviewee Mr. Soejima
副島

あとは当時自分が育てていたメンバーもプログラミングに結構興味があって見るからに素質もあったので、育成しながら手伝ってもらって、最終的には2人体制でやってました。

川手

素晴らしい!

ルーティン業務が占める割合が全体の8割→5割程度まで削減

川手

その後ルーティン業務の削減はどうなったのでしょう?

副島

結果的に当時、半年でルーティン業務が一気に8割から5割程度まで削減できまして、現在ルーティン業務が占める割合は3割ほどになっています。

詳しくはこちらの記事にもまとまっています。

川手

!?

半年で8→5割程度まで削減ですか?

副島

技術業務だけじゃなくて色んな人のサポートがあっての事なので(笑)

まず色々と調べた結果、デイリーで行っていた手動のルーティン業務がリソース圧迫の主要因であることがわかったので、優先的にそこに対して技術面でのアプローチを試みました。

副島

例えば、それらを1つ1つリストアップして「自動化できないか?」と考えたり、最適なシステムを構築したり、ツールを用意したり、そういうことを積み重ねていきました。

川手

半年で約半分削減とは…(すごすぎる)

しかも現在は3割まで占める割合は低下しているんですよね。

副島

はい。

現在は35%を超えないよう維持しています。

現在の業務領域

普段の業務内容について

川手

直近の普段の業務内容についても教えてください。

副島

まず佐賀支社にはオペ第3チームっていうのがあって、自分はそこでチームのリーダー業務をやっています。

Interviewee Mr. Soejima
副島

第3チームメンバーのマネジメントとか、リソース管理であったり、メンバーの育成、研修もやったりしてます。あと佐賀支社の目標がありますので、それに向けた取り組みをやっています。

また技術領域では、先ほどお話しした通り、ルーティン業務について「支社全体でルーティン業務は業務全体の35%以内での実施をキープする」という目標があるので、そのために必要な効率化であったり、技術的な開発だったりも行っています。

川手

これは大変ありがたいことなのですが、弊社は結構毎月のように案件が増えているため、人的リソースには限りがあることを念頭に考える必要があります。

そうなってくると、常に開発面で何かしら新しい効率化を図っていかねばならないような形になるのではないかと思うのですが、その認識で間違いないでしょうか?

副島

はい、間違いありません。

ちょっとそのあたりの話は、過去に開発したものなども交えてご紹介しますね。

開発した効率化のためのツールは27つ

副島

ざっとですが…開発したものは全部で27つあります。

List of advertising operation support tools developed in-house
川手

結構ありますね!

副島

中にはすごくシンプルなものもありますが…

Interviewee Mr. Soejima
副島

例えば弊社ではグループウェアとして ChatWork を活用していますが、月末になると「今月◯◯(案件名)の予算投下率が◯◯%を超えています」といったアラート通知が ChatWork で届くと思うんですが…

川手

はい、確かに届きます!

副島

そういったものであったり、Backlog で東京・佐賀間でタスクのやり取りをすると思うんですが、1人1人が独自のフォーマットでタスクを依頼しないように Google フォーム経由でタスクをご依頼いただくと思うんですが…

川手

はい、確かに Google フォームに依頼内容を書いて送ると Backlog に反映されています。

副島

あれを処理するためのスクリプトであったりとかも、過去開発したものになります。

川手

佐賀支社における業務の効率化のために作られているものが多いんでしょうか?

副島

そうですね。あとは東京本社の方で月初に請求関連の PDF に関する処理が毎月行われていると思うのですが、PDFの作成を自動的に実行するものであったりとか、そういうものも含みますね。

川手

どれも今日のキーワードマーケティングの業務実現の上で欠かせないものばかりですね!

ありがとうございます!

生成 AI ツールも内製で開発し社内で運用開始

内製で開発した生成 AI ツールの数々

川手

言語はツールに応じて、都度最適なものを組み合わせて使っているような感じでしょうか?

副島

そうですね。

言語は大方3つですね。

Google Workspace のアプリ使う関係上、Google Apps Script は欠かせません。

あとは Excel のレポートとかもよく使ったりするので VBA も。

また Pythonも重要ですね。

川手

Python はどんなツールに使っているんでしょう?

副島

Google 広告のスケジュール設定とか、祝日配信作業の時とか設定が結構大変だったりするんですけど、そういったものは Python を使って自動化をしています。

あと内製で開発した社内向け生成 AI ツールでも Google Apps Scriptや Python を使用しています。

川手

その点、詳しく聞きたいです!

滝井さんからも「副島くんがいい感じのものをいい感じに作って使ってるんだよ」とは聞いてて(笑)

副島

(笑)

複数あるのですが…

副島

まずはシンプルに、レポートや公開予定のブログ記事の誤字脱字を指摘してくれるものになります。

ChatGPT for your company
川手

なるほど…裏側では Open AI APIが…という感じですか?

副島

そうです。

川手

個人的に Chat GPT Plus を契約しています。

そちらとの違いって何かありますか?

副島

そうですね…

まずWeb版のChatGPTと異なり、デフォルトで入力内容(プロンプト)が学習に使用されないため、情報漏洩リスクが下がります。

あとはこれ、Open AI API なんですが GPT-4なので…

川手

そうか、これがあれば個別に課金する必要がないわけですね(笑)

副島

おっしゃる通りです(笑)

そのため、弊社では経費で契約できますが、経費精算のひと手間を削減できるとあって、これを使っているメンバーが多いです。

副島

あとは最適な Excel やスプレッドシートの関数を教えてくれるものも用意しています。

Generating AI tool that allows you to learn how to use Excel functions optimally
川手

ありがとうございます。

このツールについて、少し踏み込んだ話をさせてください。

副島

どうぞ

川手

素朴な疑問なんですが、ここまで個別最適化された生成 AI ツールって必要なんでしょうか

Interviewer Kawate
川手

いや…開発を否定するつもりは一切ないのですが…

実は以前に滝井さんと対談した際にもこの話があがって、その際にも思ったんです。

例えば弊社でも、Excel の関数サポートとかは積極的に生成 AI を使うようにしている。

引用元:【データで読み解く】広告運用者の生成AIツール利用状況について|滝井×川手 対談 | キーマケLab(キーマケラボ)
川手

でも個人的には「いやググればわかるし…生成 AI ツールとしてなぜ必要なの?」と思ったんですよね、率直に。

果たしてここまで個別最適化されたものが必要なのかな?」と感じました。

そのあたりいかがでしょう?

副島

たしかにそう感じるメンバーもいるかもしれませんね(苦笑)

実際利用率もそこまで高くはありません。

ただ….

川手

…ただ?

副島

例えばこのツールには、広告運用シーンでよく使用される関数や、様々な前提情報が、事前にインプット(チューニング)されています。

こういったものは、初心者が個別学習に使うにはうってつけです。

川手

そうか、個別学習システムの1つとしては最適ですね!

副島

はい。

上司に質問するのも1つの手ですが、どうしても難しい場合ってあると思います。

そういう場合にも使えます。

また例えば実務でレポートを引き継いだものの、どうしても一部どんな関数のロジックで機能しているのかを把握できないまま使ってしまうシーンって多々あると思うんです。

川手

あるかもしれません(苦笑)

副島

「中身がどのように動いているか理解しきれていない」

でも、ある時メンテナンスが必要となった…(笑)

そういう時にはじめて触って、助かる人もいるかと思います。

川手

確かに…

特に「初心者が触る学習システムの1つ」という観点で全く考えていませんでした(笑)

勉強になります。ありがとうございます。

副島

あとは技術チームで使っているソースのチェック用のものも、個人的に必要性を感じて用意しています。

Generation AI tool for checking source code
副島

シンプルにソースコードをここに貼り付けて、フィードバックしてもらうものになります。

バグがあったとか、「ここの処理がおかしくないか」っていうのをチェックしてもらっています。あとコメントもちゃんとチェックしてくれるので、この変数に対して「このコメント矛盾してませんか」みたいなことも教えてくれます。

私も何度か助けられたことがあります。

川手

ご自身の業務を効率化させるためのツールも、
ご自身で開発されているのですね(笑)

さすがです!

中には脅威的に業務効率化に貢献する生成 AI ツールも

副島

あとこれは完全に生成 AI って感じではないんですが…

Tools that support in-image transcription
副島

Google Drive API で画像の内容をテキストに文字起こしするものも用意しました。

川手

あ…これはもしや噂に聞く。

バナーであったり、クリエイティブ内の文字起こしが自動でできるやつですね

副島

はい。

弊社では連日大量にクリエイティブを入れ替える必要がある大規模案件も運用しているのですが、そこでどうしてもクリエイティブの切り替え漏れが起こりそうになったり、人的リソースが必要となったりするシーンが多々ありました。

Interviewee Mr. Soejima
副島

先ほどのテキストを確認してくれる生成 AI ツールと組み合わせて使用することで、例えば大量のバナーなどの中に不適切なものが混入していないかを即確認することができます。

川手

実際これらのツールによって、どの程度その特定の業務は効率化されましたか?

副島

全体でざっくり50%ぐらいは削減できていますね。

川手

そんなにですか!?

副島

ただやはり認識に不得意な文字があったり、人の目による確認も必要だったりするので、引き続き人による確認は必須です。

でも「だいぶ助かっている」「心配になって何度も何度もチェックしてしまうことからようやく解放された」というメンバーの声を耳にすることもあるので、用意してよかったなと思っています。

副島

使い方もすごく簡単で、例えばこんな画像があった際に…

Demonstration materials for using tools that support in-image transcription
副島

こんな感じに、アップロードするだけで文字起こししてくれます。

Tools that support in-image transcription
川手

誰でも使いやすいって大事ですよね。

素晴らしいです!

副島

でももっと生成 AI ツールによって効率化できるようになった作業領域もありますよ。

川手

なんと

副島

それはこれで、音声を文字起こしする生成 AI ツールになります。

Transcription-generation-AI-tool
副島

例えば、今まで1時間ぐらいの音声の文字起こしには6時間ぐらいかかっていましたが、現在はこのツールを使うと5分ぐらいで文字起こしできてしまうんです

川手

!?

副島

誰が喋ったかとかを整理したり、うまく文字起こしできない部分もあるので、そういったものは人力でざっとチェックし手を加える必要があります。

ただ旧来のやり方に比べて、単純な文字起こしだけで見ると9割ほどかかっていた時間を削減できている感じですね。

Interviewee Mr. Soejima
川手

一応念のため補足しておくと…

すでに公開されているものを含め、AIを用いた文字起こしのためのツールは以前から存在しています。

ただ音声の内容によっては外注による文字起こしと同様に、社外ツールでの処理は実質不可能で「打つ手なしか…」と思われていましたが、これはかなり助かりますね!

副島

運用前の初回ヒアリング音声の文字起こしだったり、そういったものもぜひ積極的にご依頼ください。

今後の展望について

転職後の5年間を振り返って

川手

実際転職されてから5年。広告関連の開発であったりを主導されていかがでしたか?これまでに就かれたお仕事との違いだったりも踏まえて伺えればと思います。

副島

特に仕事に善し悪しがあるわけではないのですが…

例えば前々職は医療系の情報を取り扱うこともあって、どうしても保守的で積極的に新しいことをしていくというよりも、業務内容としてもシステムの保守が多かったです。

Interviewee Mr. Soejima
川手

医療系の個人情報って機微(センシティブ)情報を含む、もっとも漏洩するとまずい部類の個人情報ですもんね。

慎重に管理せざるを得ないというのはどうしてもあると思います。

副島

また前職は指示を受けてやることが多かったので、仕様もやっぱり上(上司)が決めた仕様で、それを淡々と作っていくっていう感じだったんです。

Interviewee Mr. Soejima
副島

キーワードマーケティングの場合、結構自由度が高いというか、こちらから提案したものに対して滝井さんが「それでいこう!」っておっしゃってくれます。

自分のアイデアとか、今回の生成 AI ツールもそうなんですけど独自性を持って開発とかもできるので、そこは前職と違うところかなと思います。

あとはやっぱり生成AIみたいな、常に進化していく技術とかサービスを自分たちの業務にどうやって活かせるかとか考えて開発とかするのが楽しいなと思っています。

今後の技術チームの方向性について

川手

今後の技術チームの方向性について、どのようにお考えですか?

人を増やしていくとか、組織として大きくしていくみたいなものは考えていますか?

副島

技術チームは現在私も含めて3名で活動しており、1人は新卒未経験から、もう1人は技術職採用が開始されてから中途で入社したメンバーがいます。プログラミングに興味がある方、またWebアプリ開発に携わったことがある方がいらっしゃったら是非一緒に働きたいと思っています。今回開発した生成AIのアプリもWebアプリなので。

川手

これは素朴な疑問なんですが…

副島さんみたいに独創的にツールを作ったりとか、勝手に色々取り組んで結果を出すタイプの人ってそもそも教育して、意図して生み出せるものなんでしょうか?

Interviewer Kawate
川手

結構広告運用者もそうなんですけど、もともとの能力とか、人間性、仕事との向き合い方みたいな部分によるところが大きいのかな?と思っていてですね。

副島

そうですね。

そもそも興味がない人には難しいかもしれません。

でも見ている限り、今の部下はとても優秀な方が多いので、そのうち自発的に色々取り組んでいくようになると期待しています。(笑)

自分自身もともとそんな感じではなかったので。

Interviewee Mr. Soejima
副島

たとえば、現時点では生成 AI アプリの開発とかは正直趣味で始めたところもあるので、部下にも一切強要してません。

需要がもっと高まれば、自然と業務で携わる機会も増えていくと思っているので、自分はどちらかと言えば「独創的な人を育てよう」というよりも、「自然とそういう人になってくれれば嬉しいかなー」ぐらいに思っています。

川手

ありがとうございます!

最後に

川手

今後も生成 AI ツールであったりは続々と開発されていくのですか?

副島

直近数カ月ツール制作が続いていたので、しばらくは保守系の取り組み、例えば生成しアウトプットされたものの品質向上だったりに取り組んでいければと考えています。

ただ、またしばらくしたら今日紹介した以外の Web 広告運用全般に関する業務における工数削減を実現するための開発も行っていければと考えています。

川手

今回生成 AI ツールに関してはWeb アプリ(ブラウザ上で機能するアプリケーション)で開発されたようですが、何か思うところがありましたか?

副島

社内からのリクエストがあったというのが大きいのですが、Web アプリであればどのデバイスからも、どのネットワーク環境からもアクセスしやすいので、そういった利便性を考慮して開発しました

自分自身、前々職ではデスクトップアプリ(デスクトップ環境で、コンピュータにインストールして利用するアプリケーションソフトウェア)の開発に携わっていたので、Web アプリよりもデスクトップアプリの方が好きなんですけどね(苦笑)

川手

ああ、そうだったんですね

副島

でも今回 Web アプリを作って、やっぱり今まで Web アプリってなかなか作ったことがなかったんですけど、結構作ってみると楽しいなと思い、 HTML/CSS はデザインセンスも求められるので、いま色々と勉強しているところです。

川手

今後も面白いものをぜひ引き続き生み出し続けてください。

色々と裏側が伺えて興味深かったです!

本日はありがとうございました!

Two-shots-of-interviewer-Kawate-and-interviewee-Soejima
佐賀支社オフィス近郊で撮影
左:株式会社キーワードマーケティング 課長 副島 誠斗
右:株式会社キーワードマーケティング マネージャー 川手 遼一(キーマケLab 編集長)

企画・執筆・編集・インタビュアー:川手 遼一
インタビュー協力:副島 誠斗
撮影:山下 啓

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