広告運用の初案件って、どのように受注すればいいんでしょう?

総務省の「令和4年就業構造基本調査」によると、現在日本国内で副業をしている人(有業者のうち本業が「農業、林業」及び「分類不能の産業」以外の者を除く)は305万人近く存在しているとされており、また有業者のうちフリーランスの方はすでに209万人に達しているとされています。

データ引用元:『令和4年就業構造基本調査 結果の要約及び概要』を参照の上、作成

データからもわかる通り、特に副業をされている方の人口は直近で急増しており、働き方の多様化や変化が急速に起きています。

そういった変化が起きていることも加味し、社会にあった新たな価値を提供すべく株式会社キーワードマーケティングでは2024年3月より新たに「アドむすび」という事業会社とフリーランス、副業といった形でお仕事をされている広告運用者の方々をマッチングするプラットフォームサービスの提供を開始しました。

今月から毎月キーマケLabでは、フリーランスや副業で広告運用をされる方が知っておくと得をする、あるいは知らないと損をするような情報を「アドむすび」の事業開発担当者である石川 優二氏との対談の中でお伝えしていきます。

関連記事:広告運用者の養成に10年以上携わってきて。新規事業をこれから立ち上げる理由とは?

第1回:広告運用の初案件って、どのように受注すればいいんでしょう?
第2回:個人で広告運用する際に身につけておくべき強みやスキルとは?

目次

最初の広告運用のお仕事ってどうやって見つければいいんでしょう?

川手:今回は連載の初回ということもあって、石川さんはすでに養成講座であったり、アドむすびの面談であったりを通じてよく聞く、一番多い質問ってなんなんでしょう?

石川:そうですね。やっぱり一番多くもらう相談は「最初の広告運用のお仕事って、どうやって見つければいいんでしょう?」というものです。

川手:実際、どんな形で最初の広告運用の仕事を見つけているパターンが多いんでしょうか。

石川:話を聞いていてやっぱり一番多いのが、「すでに別の事業とかをやってて、そこのお客さんの広告運用を開始する」というのが、圧倒的に多いですね。例えば、もともとWebサイト制作の仕事を主軸にやっていて、そこから広告運用もやるように…みたいな。

川手:はい。

石川:あと、これはちょっとどうやってやってるのかわからないんだけど(苦笑)

広告代理店に勤めている方が、勤め先で出来たコネクションを使ってどこかから案件を引っ張ってきて、それを運用しているというケースもありますね。

川手:広告代理店の場合、こっそりやってたら競業避止義務にも該当しそうですけど、どうなんでしょうね(苦笑)

僕の知り合いだと、もともと代理店に勤めていて、今は事業会社にいるケースとかで他の事業会社の広告運用を副業でおこなっている方とか、事業会社から事業会社に転職して、前職の広告運用も見ている方も一定数いらっしゃいますね。

石川:アドむすびもそうだけど、こういったマッチングプラットフォームに登録したり、ランサーズやココナラみたいなサービスを使って仕事を探している人も一定数いますね。

アドむすびもそうだけど、基本登録し続けても別にお金がかかるとかはないので、まずはマッチングプラットフォームに登録しておいて、そこから仕事の依頼がきたら対応する…みたいな感じが多いんじゃないかなと。

川手:SNS や YouTube についてはどのように思われますか?

例えば、広告運用の仕事であればX(旧 Twitter)や YouTube で相談をもらったり、問い合わせが来たりみたいな話を耳にすることが多々あります。

実際に少し前にフリーランスで広告運用されている知り合い(田島さん@amijat_work)と話した時にも、そんな話を耳にしました。

ちゃんとした新規案件のお問合せが1件ありました。なんと『YouTube動画を見て』とのことでした。やってみるものですね。

引用元:24年2月の振り返り|リスティング広告運用のフリーランス「アミジャット」|田島佑哉

石川:確かに、発注する側の人も受ける側も、多くいらっしゃいますよね。

ただプラットフォームに対して自分自身の「合う合わない」もありますから、一概に「今は勢いが一番あるこれがいい」という感じでもないのかなと思っています。

川手:結局リソースの問題になりますよね。体ひとつでできることには限界がある。体力的にも可処分時間的にも。

そう考えると、集客についてはマッチングプラットフォームに登録しておく程度にとどめておいて、もらった案件に全力で取り組んでそこからの紹介で話を広げてもらうとか、特に副業でやる場合は本業が疎かになるわけにもいかないので。そういう取り組み方をされたほうがいいのかもしれませんね。

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実務経験が少ない状態から広告運用の仕事をできるようになるには…

川手:完全に未経験で、例えば最近だとマーケティングスクールとか、そういうところで技術を身に付けていきなり独立する方もいらっしゃると思うんですけど、そういう方だとどうやって仕事を作り出すのがいいんでしょうか。

石川:僕がその手の質問をされてよく答えているのは、「これまでの経験とかけあわせて仕事を作り出してみてはどうでしょう」というものです。

例えばもう10年以上前の話ですが、僕の場合、Webサイト制作の経験があれば、「広告運用をやらせてもらえるのであればWebサイト制作を100円でやります」と言って集客していたことがありました。

サイト制作のスキルはあったので。結果、3社からお仕事をいただいて、サイト制作と広告運用をおこなっていました。ただ僕の場合、厳密にはその前に半年から1年ほどは、アフィリエイトをやって広告運用のスキルを磨いていました。文字通り、身銭を切って取り組んでいましたね。

川手:タレブのいう『身銭を切れ』というやつですね1。とても大事ですよね。強要はできないけど。「お前、身銭切れ」なんて特定のメンバーに言ったらパワハラになるじゃないですか(苦笑)

石川:そう(苦笑)でも身銭を切る経験をすると、1円の重みを身に染みて理解できるから、あの半年間は取り組んでよかったなと思ってます。

川手:そういえば僕も以前、歯科医院の Web サイトを専門に制作されている女性と話をしたことがあるんですが、前職が歯科衛生士をされている方でしたね。

医院長の求める勘所であったり、専門用語をどうすればエンドユーザーにわかりやすく伝えられるかであったり、その上で医療広告ガイドラインへの準拠といったところをやりつつ、「成果が出る、広告審査落ちしにくいサイト」を作れる人は珍しいみたいで、結構それなりにお仕事にも困っていないようでした。

あと1つ仕事がうまくいくと、医院長の友人経由だったりで、たぶん新しい仕事が獲得できるんでしょうね。制作したサイトの保守も、自然と継続的におこなうような形になりますし。

石川:「これまでの経験とかけあわせて仕事を作り出してみてはどうでしょう」というのは、まさにそういうことです。

川手:あとちょっとこれまでの話の方向性からズレますけど、営業経験があるのであればこれまでの人脈とか、そういったものを駆使して、とにかく人と会って話をしてお仕事を生み出すこと自体、僕は決して悪いことではないと思っています。

また意外と盲点になりがちですが、自分でランディングページを作って自分で広告配信して集客しても良いかと思っています。ただ先ほどの話にもある通り、体力面や時間の問題もあるので、全部1人でやるとなると色々と厳しい部分もあるのかなとは思いますけどね。

石川:先ほどと同じですが、自分にあった一番無理のないやり方が望ましいですね。

お客様の声は必ず取りに行った方がいい

川手:常々言っているんですが、会社であっても個人であっても「お客さんの声」を、いわゆる事例記事は、ちょっと無理をしてでも取りに行ったほうがいいですよね。

石川:それはありますね。僕も実際にWebサイトを100円で作って、低い手数料で広告運用をやり続けていたんだけど、最初の3社に関しては「いずれ事例記事化したいのでその際には掲載許可をお願いします」とかなり初期の段階でお願いし、実際に記事にしました。

川手:素晴らしいですね。事例記事って制作に工数やお金もかかるけど実際に用意した方がいいですよね。実際キーワーマーケティングも複数事例を公開していますけど、結構「この会社(この人)に依頼しようかな」というところで見て、参考にするケースは多いですからね。あと事例記事から流入して、依頼するケースも存在する。

参照:キーワードマーケティングの支援事例・評判・口コミ

個人的には、「公開事例の重要性」を多くの方に認識してほしいなと思ってます。

営業資料にロゴだけ載せているようなケースとかもありますけど、僕はやっぱりちゃんと事例が記事になっていて、それが検索エンジンにインデックスされている状態とでは、効果に天と地の差があるように思います。

石川:事例が次のお客さんを呼んできてくれるというのもありますからね。その間に依頼されている仕事は全力で取り組んで…みたいな。

川手:まさに、その通りかと。

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まとめ

最初の広告運用の仕事を見つける方法としては、次の通りです。

  1. メイン事業からの横展開
  2. マッチングプラットフォームの活用
  3. SNS や YouTube
  4. 紹介
  5. 広告
  6. 営業活動
  7. 事例記事

次回は「個人で広告運用する際に身につけておくべきスキル」というテーマでの連載記事の公開を予定しています。

執筆・編集:川手遼一
対談:石川優二
イラスト:松岡タイキ

  1. 原題は『Skin in the Game』(訳:成果を得るための投資)であり、『身銭を切れ』は邦題であるため、正確にはタレブはそのように提言していない。 ↩︎

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