アドフラウドに関する理解・被害実態に関する調査結果

Web広告メディア「キーマケLab(キーマケラボ)」を運営するベクトルデジタルは、1年以上の広告運用経験がある事業会社、支援会社の担当者300名を対象に、アドフラウドに関する理解・被害実態に関する調査を実施いたしました。

本日はその結果を発表いたします。

補足事項

データは小数点第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります

目次

調査結果(サマリー)

調査結果のサマリーですが、以下の通りです。

  • 75%が「アドフラウド」という言葉を聞いたことが「ある」と回答
  • 58%がアドフラウドによる被害を受けたことが「ある」と回答
  • アドフラウドによる被害を受けたことの「ある」と回答した174名のうち、
    • 「明確に被害を把握している」と回答したのは83名(47.7%)
    • 「被害を受けた可能性があるが、確信はない」と回答したのは91名(52.3%)
    • 被害を受けたことが「ある」と回答した人のうち、半数以上は被害を受けた認識はありつつも「確信がない」という結果に
"Summary slide of a survey on ad fraud awareness and damage. Targeted 300 advertising professionals with over 1 year of experience. Key findings:

75% have heard the term 'ad fraud'.

58% have experienced damage due to ad fraud.

Among those who experienced damage (174 people): 47.7% confirmed it clearly, while 52.3% suspected it but were not certain.
Conclusion: More than half recognize possible damage but lack certainty.
Presented by キーマケLab."

調査サンプルの性別、年代について

調査サンプルの性別、年代については次のとおりです。

"Bar chart showing the breakdown of survey respondents by gender and age group.

Age distribution (top bar):
10s: 2, 20s: 29, 30s: 69, 40s: 100, 50s: 67, 60 and above: 33.

Gender distribution (bottom bar):
Male: 240, Female: 60.
Survey details: Conducted online by IDEATECH Inc. on March 14–15, 2025, targeting 300 individuals with over 1 year of advertising operation experience."

Q1. あなたは、「アドフラウド」という言葉を聞いたことがありますか

「あなたは、アドフラウドという言葉を聞いたことがありますか」という質問に対して、75%が「アドフラウド」という言葉を聞いたことが「ある」と回答

"Pie chart titled 'Q1. Have you ever heard the term "ad fraud"?'

75% answered 'Yes'

20.3% answered 'No'

4.7% answered 'Don't know / Can't answer'
Highlighted message: '75% have heard the term "ad fraud"'
Survey details: Conducted online on March 14–15, 2025, with 300 advertising professionals with over 1 year of experience. Implemented by IDEATECH Inc."

Q2.【「アドフラウド」という言葉を聞いたことが「ある」と回答した方のみに質問】あなたは、「アドフラウド」という言葉をどの程度理解していますか?

「アドフラウド」という言葉を聞いたことが「ある」と回答した225名に対して「あなたは、アドフラウドという言葉をどの程度理解していますか?」という質問したところ、最多が「詳しく理解している」で44%。

次点が「やや理解している」が36%、「聞いたことがあるのみ」が20%。

"Pie chart titled 'Q2. For those who answered "Yes" to having heard the term "ad fraud": To what extent do you understand the term?'

44%: Fully understand it

36%: Somewhat understand it

20%: Only heard of it
Survey conducted online by IDEATECH Inc. on March 14–15, 2025, targeting 225 advertising professionals (subset of 300 total respondents who had heard the term)."

Q3. アドフラウドの被害を受けた経験はありますか?

「アドフラウドの被害を受けた経験はありますか?」という質問に対して、半数以上(58%)がアドフラウドの被害を受けたことが「ある」と回答

"Pie chart titled 'Q3. Have you ever experienced damage from ad fraud?'

58% answered 'Yes'

35.3% answered 'No'

6.7% answered 'Don't know / Can't answer'
Highlighted message: 'More than half (58%) have experienced damage from ad fraud.'
Survey conducted online by IDEATECH Inc. on March 14–15, 2025, with 300 advertising professionals who have over 1 year of experience."

Q4. 【アドフラウド被害を受けたことが「ある」と回答した方のみに質問】アドフラウドで明確に被害を受けたと認識できていますか?

アドフラウドの被害を受けた経験があると回答した174名に対して、「アドフラウドで明確に被害を受けたと認識できていますか?」と質問したところ、47.7%が「明確に被害を把握している」と回答。

一方、半数以上(52.3%)が「被害を受けた可能性があるが、確信はない」と回答

"Pie chart titled 'Q4. For those who answered they have experienced ad fraud: Were you able to clearly recognize the damage?'

47.7% answered 'I clearly recognized the damage'

52.3% answered 'There is a possibility I was affected, but I am not certain'
Highlighted message: 'Among those aware of possible damage, over half (52.3%) were not confident about it.'
Survey conducted online by IDEATECH Inc. on March 14–15, 2025, targeting 174 advertising professionals who reported experiencing ad fraud."

Q5.【アドフラウド被害を受けたことが「ある」と回答した方のみに質問】過去に遭遇したアドフラウドの主な被害内容を教えてください(複数回答)

アドフラウドの被害を受けた経験があると回答した174名に対して、「過去に遭遇したアドフラウドの主な被害内容を教えてください(複数回答)」と質問したところ、最多が「無価値な広告表示(見えない位置への配置など)」で47.1%。

次点が「ボットによる偽のエンゲージメント」で46.6%、「不正クリックによる広告費の浪費」で36.8%。

"A bar chart showing the main types of ad fraud damages experienced by advertisers. The top responses include 'Worthless ad placements (e.g., invisible positions)' at 47.1%, 'Fake engagement by bots' at 46.6%, 'Wasted ad spend from invalid clicks' at 36.8%, 'Fake conversions/results' at 29.3%, 'Reduced data analysis accuracy' at 19.5%, and 'Distorted campaign performance' at 12.6%. Based on a survey of 174 respondents conducted in March 2025 by IDEATECH."

Q6.【アドフラウド被害を受けたことが「ある」または「ない」と回答した方のみに質問】現在アドフラウド対策として実施していることはありますか(複数回答)

アドフラウド被害を受けたことが「ある」または「ない」と回答した280名に対して、「現在アドフラウド対策として実施していることはありますか。(複数回答)」と質問したところ、最多が「アドベリフィケーションツールの導入」で34.6%。

次点が「広告配信先の精査(ブラックリスト管理やホワイトリストを用いた広告配信・除外設定)」で28.2%、「広告ネットワークを減らし、信頼できる媒体への広告投下」「パフォーマンス指標の複合的な分析」で26.4%。

"Bar chart titled 'Q6. For those who answered they have or have not experienced ad fraud: What ad fraud countermeasures are you currently implementing? (Multiple answers allowed)'
Top responses:

34.6%: Implementation of ad verification tools

28.2%: Careful selection of ad placements (e.g., blacklist/whitelist management)

26.4%: Reducing ad networks and focusing on trusted media

26.4%: In-depth analysis of performance indicators

21.8%: Monitoring for abnormal patterns (e.g., sudden spike in clicks)

18.6%: Traffic analysis by IP address or region

15.7%: Nothing in particular

13.9%: Regular campaign audits

12.1%: Consulting with experts or consultants

11.8%: Internal education and awareness

8.2%: Choosing transparent ad platforms

4.6%: Don't know / Can't answer

0%: Other
Survey conducted online by IDEATECH Inc. on March 14–15, 2025, targeting 280 advertising professionals."

調査結果に対する株式会社JADE 小西氏からのコメント

アドフラウドによる被害を受けたことが「ある」けれどもそのうち半数以上は「確信はない」という回答であるのがとても興味深いです。また、被害を受けたことが「ある」と回答した方のうち、被害内容はわからないあるいは答えられないと回答した方は0.6%のみのようです。

このことから、被害にあったかどうか確信はないけれども具体的な被害はあったと認識しているという方は多いと読み取れ、加えて興味深いです。

アドフラウドは長く多くの広告主に被害を与えてきた、Web広告の問題の中でも大きな問題のうちの一つです。わたし自身も、配信先除外程度で防げる小さな問題から、大きな問題まで経験してきました。

月間の広告費総額の60%くらいにあたる金額を、広告掲載サイトの関係者によるクリックで費やされているのが明らかなのに、防ぎようがないといったものもありました。

しかし、確実に起きている問題ではあるものの、実際はアドフラウドと呼ぶほどの悪質さがない事象でも、アドフラウドだろうと決めつけられることも多いものです。

人から受ける相談や、アドフラウド対策ツールが検出した内容などを見ても、それは詐欺レベルというほどではなくただの品質の低い広告配信なだけだろうと思えることも多いです。

生ログで調べてみても、怪しいけど断言できるほどではないという結果になることがあります。また、明らかに不自然な結果なので広告プラットフォーム企業にかけあってみても「不自然じゃないです」と言われて水掛け論になることもあります。

このようなわかりづらさと解決のしづらさも、問題の大きさと複雑さに拍車をかけているなと思います。

そのようなわかりづらい背景もあって、確信はないけれども被害はあったというようなアンケート結果につながるのかなと想像しています。

アドフラウド以外でも話題にあがるような問題もあって、広告プラットフォームそのものへの信頼性は高くはないでしょうから、ちょっと怪しいことがあったら多分なんかやられているだろうくらいに思われてしまうことも多いのではないかと。

アドフラウドなのか、アドフラウドじゃないのか、いずれにしても広告主としては不正と疑わしき状況にいちはやく気がつけるようにモニタリング環境を作り、検知したら対策を取れるような体制を組んでおくのが望ましいでしょう。

本来は広告プラットフォーム側が対策をするべきことです。

しかし、2010年以前に見かけたような、稚拙で簡単に検出できるはずの明らかなスパムと似たような事象が、2025年にもなってもまだ見られます。これを許してしまっているような大手広告プラットフォームの動向を見る限り、これからも広告主側で警戒をするしかないものだなと残念ながら思います。

広告業者としては、広告プラットフォームと広告メディア関係者へは情報提供と交渉を、世の中へは適切な注意喚起を、していきましょう。

プロフィール

販促物制作会社や広告代理店などを経て、リスティング広告運用代行業者として2009年に独立。2012年に日本で3人目のAdWordsトップレベルユーザー(※当時の名称)に認定される。

2019年、株式会社JADEに創業から参画。Web広告に限らず、顧客企業に対して進むべき方向性を定めて導けるWebマーケティングのコンサルティングチームを牽引中。


株式会社JADE
Director/CCO
小西一星
X @isseik

株式会社JADE

2019年に設立された株式会社JADEは、Webビジネスの健全な成長を支援するコンサルティング企業です。

SEO、Web広告運用、コンテンツマーケティング、 スパム・アビューズ対策、GA4の設定・運用、BigQuery管理代行など、ビジネスに不可欠なサービスを展開しています。業界をリードする専門家たちが、データドリブンなアプローチと実践的な戦略立案により、クライアントの事業成長を強力にバックアップ。

独自開発のフレームワークとツール、豊富な実績を活かしインターネットの健全な発展に貢献しています。

https://ja.dev/

調査概要

・実施機関 :株式会社IDEATECH
・調査期間:2025/3/14〜3/15
・調査対象:1年以上の広告運用経験がある事業会社、支援会社の担当者300名
・調査機関 :株式会社IDEATECH

アドフラウドに対する取り組みについて

これまでにも正しいアドフラウドに関する知識の伝達や、被害を防ぐための啓蒙活動を目的にコンテンツ制作を行なってきています。

過去制作・公開した啓蒙コンテンツ

アドフラウドとは?広告詐欺の種類と仕組みを解説!被害を防ぐ4つの対策方法をあわせてご紹介
https://kwmlabo.com/glossary/4356/

不正クリック・不正コンバージョンはどう防ぐ?ベテランが教える確認方法と対策
https://www.kwm.co.jp/blog/click-fraud-and-cv-fraud/

リスティング広告に潜むアドフラウドの危険事例
https://ppc-log.com/listing_ads/13710/

今回の調査結果を通じて、アドフラウドの現状に興味を持たれた方や、対策を検討している方は、ぜひこれらの過去記事もあわせてご参照いただければ幸いです。

本調査結果の取り扱いについて

調査内容をご紹介・引用・転載される際は出典元として「キーマケLab」を明記の上、ご利用をお願いしております。

(例)「出典:キーマケLab」など

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担当:川手

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