Web広告メディア「キーマケLab(キーマケラボ)」を運営するベクトルデジタルは、日本在住の20歳以上で、従業員数50名以上の事業会社におけるマーケティング担当者503名を対象に実施した「指名検索に対する課題や悩みに関する調査結果」の結果を発表いたします。
調査結果(サマリー)
調査結果のサマリーですが、以下の通りです。
- 「指名検索」に関して課題を感じたことが「とてもある」「ややある」と半数以上(53.1%)が回答
- 「指名検索」に関して課題を感じたことが「とてもある」「ややある」と回答した267名に対して、「指名検索において感じたことのある課題」について調査したところ、「指名検索数を増やせていない」が55.06%で最多。次点は「指名検索時に競合他社の広告が表示される」で43.82% 、「サジェスト汚染が起きている」で34.46%
- 「過去取り組んだ、現在取り組んでいる指名検索数を増やすための施策」を確認したところ、「ブログやSNS、YouTubeチャンネルなどの運営」が最多で39.17%。次点は「キャンペーンやイベントの実施」で28.43%、「4マス広告(TV・ラジオ・新聞・雑誌)」で26.44%
- 調査対象である503名のうち、指名検索数を増やすための施策に取り組んでいる334名に対して、施策がもたらす指名検索増加効果について調査したところ、「とてもある」は14.8%に留まる一方、「ややある」は49.1%で最多
- 調査対象である503名のうち、リスティング広告の運用に携わっている223名に対して、指名検索に対するリスティング広告の配信有無について調査したところ、約8割(83%)が「配信している」と回答
Q1.自社の社名、サービス名、人名など「指名検索」において課題を感じたことがありますか
「自社の社名、サービス名、人名など指名検索において課題を感じたことがありますか」という質問には503名中「とてもある」「ややある」と回答した人は267名と全体の半数以上(53.1%)。
Q2.自社の社名、サービス名、人名などの「指名検索」において感じたことのある課題を教えてください(複数回答)
「指名検索」に関して課題を感じたことが「とてもある」「ややある」と回答した267名に対して、「指名検索において感じたことのある課題」について調査したところ、「指名検索数を増やせていない」が55.06%で最多。
次点は「指名検索時に競合他社の広告が表示される」で43.82% 、「サジェスト汚染が起きている※」で34.46%。
※…指名検索時にオートコンプリート、入力補助において自社の集客上好ましくない情報が出ていてしまっている
Q3.あなたが過去取り組まれた、もしくは現在取り組まれている、自社の社名やサービス名、人名などの指名検索数を増やすための施策を教えてください(複数回答)
「過去取り組まれた、もしくは現在取り組んでいる指名検索数を増やすための施策」を確認したところ、「ブログやSNS、YouTubeチャンネルなどの運営」が最多で39.17%。
次点は「キャンペーンやイベントの実施」で28.43%、「4マス広告(TV・ラジオ・新聞・雑誌)」で26.44%。
Q4.指名検索数を増やすための施策に対し、どの程度成果を感じていますか
指名検索数を増やすための施策に取り組んでいる344名に対して、施策がもたらす効果について調査したところ、成果について「とてもある」は14.8%に留まる一方、「ややある」は49.1%で最多。
Q5.自社の社名、サービス名、人名などの指名検索に対してリスティング広告を配信をしていますか
調査対象である503名のうち、リスティング広告の運用に携わっている223名に対して、指名検索に対するリスティング広告の配信有無について調査したところ、約8割(83%)が「配信している」と回答。
Q6.指名検索に対してリスティング広告を配信している理由を教えてください(複数回答)
指名検索に対してリスティング広告を配信している185名に対して「指名検索に対してリスティング広告を配信している理由を教えてください(複数回答)」と質問したところ、「コンバージョン獲得できるため」が最多で64.32%。
次点は「特定のページに遷移させるため」で55.14%、「特定の情報を優先的に伝えるため」で42.7%。
調査結果に対する株式会社タイミー 執行役員 CMO 中川氏からのコメント
指名検索は人の心が動いて行動に移された結果を映す指標と捉えています。
したがって指名検索量を増やそうと思うと、シンプルに認知度を上げるだけではなく、誰の心をどう動かすか?に思いを巡らす必要があります。
そのため伝達の方法や場所といったHOWも重要ですが、なによりも誰(WHO)の理解をひたすら深め、その上で何(WHAT)を伝えると心が動くかを決めていくプロセスが決定的に重要と考えています。
誰(WHO)の理解をもとに、検索してほしい商品なりサービスそのものをアップグレードし、提供価値を研ぎ澄ませていく、そちら側のアプローチも必要になります。
アートとサイエンスの両立や、マーケティング領域とプロダクト開発領域を跨いでの取り組みが必要な仕事なので、一筋縄でいかないものではありますが、そのプロセスに時間を投資することの結果として、誰かの心が動き、その生活を良くなることに少しでも繋がっていることを感じられると考えると、マーケティングに携わる者として追い求める価値のある指標ではないかと感じます。
一橋大学卒業後に、株式会社アサツーディ・ケイ入社。 デジタル領域およびTVCMを中心とするマス領域の プランナー/データアナリストとしてクライアントの マーケティング活動をサポート。 その後、JapanTaxi(当時)、メルカリを経て、 2020年3月にタイミーへジョイン。 ユーザー(toC)・事業者(toB)双方のマーケティング 、ブランディング及びSmall and Medium Business事業を統括。
◾️過去執筆された指名検索に関する関連記事
2年で指名検索量が約10倍になったタイミーのマーケティング組織における活動・仕組みの解説
https://note.com/sho1nakagawa/n/n80e0f6618f0c
中川 祥一
X @sho1nakagawa
調査結果に対するキーマケLab 編集長 川手からのコメント
指名検索を増やす方法については、過去公開した下記記事でもご紹介していますが、「ブログや SNS、YouTube チャンネルなどの運営」が上位にくるのは、特に直近のトレンドが顕著に反映されたものと見て間違いないでしょう。
【決定版】指名検索を増やす上で有効な17の手法
https://ppc-log.com/marketing/3193/
実際に直近数年、自分自身のクライアントの取り組みを見ていても、オウンドメディアや YouTube チャンネルの運営にリソースを投下、そこから4マスメディアへの出演、書籍の刊行などを実現し、結果的に指名検索と顧客を増やすことに成功している事例も増えてきました。
広告も用いつつ、あらゆる方法で指名検索を増やそうと試行錯誤されている、マーケティング業務に携わられている方が如何に多いかという点について、改めて考えさせられました。
調査概要
・調査対象:日本在住の20歳以上で、従業員数50名以上の事業会社におけるマーケティング担当者503名
・調査期間:2024/3/8~3/21
・調査対象:503名
・調査機関 :株式会社IDEATECH
本調査結果の取り扱いについて
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担当:川手